石上神宮(いそのかみじんぐう)は、奈良県天理市に鎮座する、日本最古級の神社のひとつです。
その創建は神代の時代にまでさかのぼると伝えられ、日本神話や古代史と深く結びついた、極めて特別な存在として知られています。
御祭神は布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)。
この神様は、剣に宿る神とされ、国を平定し、正しき道へ導く力を象徴しています。
そのため石上神宮は、古くから武運長久・勝負運・厄除けの神社として、武士や為政者たちの信仰を集めてきました。
古代において石上神宮は、朝廷が管理する神聖な武器庫の役割を担っていたとも伝えられています。
現在も、国宝級の神宝が数多く伝えられており、なかでも有名なのが、伝説の神剣「七支刀(しちしとう)」です。
この剣は日本と大陸との古代交流を示す重要な文化財としても知られています。
境内は深い森に囲まれ、非常に静かで引き締まった空気に満ちています。
また、境内に放し飼いにされている鶏は、神様の使いとされ、石上神宮が今も古代信仰を色濃く残していることを象徴しています。
石上神宮は、単に願い事をする場所ではなく、
自分自身の心を整え、正しさと覚悟を確認する場所とも言えるでしょう。
人生の節目、試験や仕事、大切な勝負の前に訪れることで、
静かな力強さを授かれる神社として、今も多くの参拝者を惹きつけています。
奈良を訪れる際には、ぜひ時間をかけて参拝し、
日本の原点とも言える神聖な空気を体感してみてください。






